鎌倉投信の新井和宏さんの「持続可能な資本主義」を読んでいます。
多くの学ぶ点と、金融の世界とは全く異なるのですが、自分の仕事に活かせる点を発見できました。
これは!と思った処を3つ挙げますと、
①鎌倉投信は「リターン=お金」という定義を書き換えることで、現在のフロー重視(短期利益重視)の資本主義にかわる、新しいシステムをつくろうとしている。
②リターン=資産の形成×社会の形成×心の形成
自分が投じたお金が「いい会社」を通じて社会の役に立っている。そして「いい会社」が成長し、社会が豊かになれば、受益者の心も豊かになる。
③リッツ・カールトンの元日本支社長・高野登さんの言葉「ホスピタリティを定義しては駄目だよ。ホスピタリティを標準化するとただのサービスになってしまう。ホスピタリティは、一期一会なんだ」
弊社の省エネ・サービスは、お客様のエネルギー使用状況をリアルタイムモニタリングしながら、その無駄を削減するサービス。
お客様にご説明する際、事例はご説明できても、目の前のお客様の現場でどのようなメリットが得られるかのコミットができません。
まさに、一期一会なのです。
しかし、お客様にとっては理解できませんから、
「設備投資ゼロで約10%の光熱費削減」ができますとご説明してきました。
でも、お客様にしてみては、どんなことで10%削減できるのか?あるいはできないこともあるのか?また、設備投資ゼロでなく投資をしてでも削減メリットを40%欲しいとか?お客様の納得を得ることが難しいです。
実は弊社の省エネ・サービスでは、他の省エネ診断とは異なる次の3つのメリットがあるのですが、目に見えるメリットである「光熱費削減」だけをアピールして、残りの目に見えないメリット2つを丁寧にご説明することは有りませんでした。
1)その場で改善のアクション → 光熱費削減を即実現します
2)改善を通して設備の原理や機能を学ぶことができます
3)モノ(安易な省エネ設備への更新)に依存しないマインドの醸成ができます
鎌倉投信さんが、「リターン=お金」ではないということをアピールするには、大変な覚悟がいっただろうと推察致します。
これから、1)に加え、2)&3)を前面に出してご説明しようかと思いました。
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