株式会社エナジー311は「エネルギーの見える化」機器の貸出しで、お客さまと共にエネルギーの無駄を発掘、削減を実現する省エネルギー・サービス会社です。

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ブログ
弊社代表・小野村のブログです。 仕事のこと、社会のこと、個人のこと、思うところを書かせて戴きます。

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「世界の廃炉技術センター」として

原発問題を考える時、「原発の電気は安い」、原発をやめると「電力が足りない」「経済が立ち行かなくなる」という問いは、もはやプロバガンダであると見えてきましたし、エネルギーの安全保障面でも、シェールガスにより、中東の一極集中から分散化が起き、今後リスクが下がってくることが予想されると考えます。

しかし、「日本だけがやめたって、世界では原発は設置されてゆくではないか?」「CO2問題をどうするのか?」という問いが残るように思えます。(政治家が口に出さない潜在的核抑止力は別にして)

しかし、昨日の震度5弱という地震を見ても、他の国が原発を継続していたとしても、この地震大国の日本が原発から手を引くことは、やはり必須の事に感じます。

他の国が原発を継続してゆくなか、日本は、「世界の廃炉技術センター」として、新たな技術革新で自国の経済を支えると共に、今から各国が抱えるであろう大きな課題の解決を通して世界に貢献してゆくことが、残された問いに対する解ではないだろうかと思いつつあります。

ハイテクの時代の中でのローテクの大切さ

阿見浄水場

昨日、茨城県企業局県南水道事務所が管理する阿見浄水場を見学させて戴きました。主に小学生向けに見学を受け付けているようですが、たった一人のためにご説明戴く贅沢な時間で、大変有り難いことでした。

目的は2つで、1つは、今は、県や市のお仕事をさせて頂くための一般競争入札参加資格登録をしておりませんが、ゆくゆく手続きを済ませ、お仕事をさせて頂く機会があった時のための勉強。もう1つは、前職で工場排水の公害防止管理者として排水処理を担当していましたので、どのような設備で霞ヶ浦の水を綺麗にしているのか?大変興味がありました。

ポンプや浄水設備の中で最も感心したのが、ハイテクの時代の中でもローテクが非常に大切な役割を果たしていたことでした。

「炭坑のカナリヤ」ならぬ「浄水場の金魚」

ハイテクの計測機器や24時間体制の中央監視の機器類の中に、その金魚鉢はありました。金魚鉢には、常に取水口からの原水が流れ込み、有毒物質の混入を監視(混入したら金魚が死んで浮く)しています。

 

わたくしが提供する「電力見える化」も、いわばローテクの世界。コンピュータ制御による省エネ機器の導入に依存するのではなく、電力の消費状態を可視化して、電力の無駄遣いを発見し削減策を行ないましょうというもの。

ただ昔と違い、「人間が見る」というローテクが、最新の通信技術やWebの力を得て、一段高い段階である「遠隔でのリアルタイム監視」が可能となった。

田坂広志先生から教えていただいた「弁証法の螺旋階段の法則」( http://www.sinkan.jp/news/index_132.html )

「ああ~、わたしの仕事も、古く懐かしいものが蘇ったものだったんだ!!」と、「浄水場の金魚」から気付かされました。

 

川崎モデル

起業前に1年間お世話になった社会起業大学主催のビジネスコンテスト「ソーシャルビジネスグランプリ2014夏」が、昨日、感動の中で行われました。

社会起業家部門と共に、政治起業家部門での選出もあり、藤沢久美さんとチーム川崎がグランプリに輝きました。

官(川崎市役所)と民(大企業、財団、金融機関など)がオープンに協力し合い、「よってたかって」川崎市の中小企業を盛り立てていっている姿を描いた「なぜ川崎モデルは成功したのか?」(藤沢久美著) http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%80%81%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AF%E6%88%90%E5%8A%9F%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E8%97%A4%E6%B2%A2-%E4%B9%85%E7%BE%8E/dp/4408110477

最近読んでワクワクしましたが、その登場人物たちが登壇され、「よってたかって」報告をされました。

 

省エネルギーの推進のために有効な手段として、省エネ診断があります。(財)省エネルギーセンターや地方自治体が公共のお金を使って、受益者である中小事業者にとっては無料で受診できるもの。省エネ診断は、省エネ策の提案までの事業であるため、それを具現化し、省エネ効果を刈り取るまでは提供できておらず、せっかくの提案の実施率が30%前後で留まっています。

ここに民間の手が入り、協力して具現化できればと思うのですが、(財)省エネルギーセンターや地方自治体は、「公平・中立な立場」という壁があって、それを乗り越えることが難しいようです。

でも、

チーム川崎の姿を見ると、必ずしも「公平・中立」という壁(「公平・中立な立場」の壁ではなく)は、乗り越えられないものではないのではないか?と、思います。「公平・中立」を維持した上でも、目的達成のために官と民が協力できる方法が存在するのだということを教えてくれます。

この「川崎モデル」をロールモデルとして、色々な分野で、官と民とが協力して目的を達成してゆく社会ができるのではないかと、期待にワクワク致します。

米の取引きとゴムの取引き

「安心社会から信頼社会へ」(山岸俊男著 中公新書)を読んでいます。

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4121014790/ref=redir_mdp_mobile

「米の取引きとゴムの取引き」という項に、東南アジアの市場で、米の品質はその場でただちに確認できるため、社会的不確実性が小さく、市場で不特定多数との取引きが成り立つのに対し、生ゴムの取引きは、工場で処理されて製品になるまで生ゴムの原料の品質が結果的に良いものであったか悪いものであったかが判らないので、社会的不確実性が大きく、お互いに信頼を築いている特定の生産者と特定の仲買人との間で行われるとの話し。

弊社の「電力見える化」機器貸出しサービスは、やってみないと電力削減効果がどうなのかが分からない点で、まさに「生ゴム」と思いました。

「生ゴム」営業であることを自覚して、お客さまとの信頼関係を大切にしてゆきたいと思います。

必要な時に与えられる言葉

 4月に起業し、4~6月と、多くの友人・知人の皆さんのご厚情によるご紹介で仕事をさせて頂き、大変恵まれていました。
紹介して下さった多くの皆さんには、本当に感謝しております。

しかし、それに甘えていた自分を、今、見つめます。
甘えの延長で臨んだ7月中旬のある機会、7月下旬の別の機会、
どちらも、それを機会に仕事に繋げようと期待していたこととは裏腹に、
思ったようには行かず、7・8月は、受注ゼロ!!

やばいぞ!と感じつつあった8月上旬に、
田坂広志 多摩大学大学院教授の著書『ダボス会議に見る 世界のトップリーダーの話術』
 ( http://toyokeizai.net/articles/-/40168?page=7 )の中で、ある言葉に出会いました。

「政治家は、結果がすべて」
「期待値」で勝負出来るデビュー戦と、「実績」が問われる登壇との、決定的な違い。

友人・知人からの紹介に依存していた3ケ月、受注ゼロの2ケ月、
「経営者は、結果がすべて」
「もう期待値は卒業だよ」
わたくしに語られているように感じられました。

それから8月は、40社ほどにチラシ送って、TELして、
「間に合っています」
不要です」
「担当者は不在です(の繰り返し)」

断られながらの自前営業の展開。
気が滅入っていた先日、ふと目にしたかさこさんという方のブログから与えられた言葉、
「やりたいことができないのは、数の努力を怠るから」 (
 http://kasakoblog.exblog.jp/12978407/  )

そう、たかだか40社ほどに断られたくらいで気が滅入るなんて「数の努力」を怠っているだけ。
今一度、気合を入れ直して営業をし、お陰様で、受注には至っていませんが、お話を聞いて下さる処が少しずつ。
営業が「下座の行」と言われることが、朧げながら、なるほどと感じられます。

それにしても、必要な時に必要な言葉が与えられるのは、本当に有り難いことであり、
とっても不思議です。