ホンダの藤沢武夫さんの本で大変共感する箇所がありました。
(引用)
私は一つだけ条件を出しました。それは、いくら売れても、どんなによい商品ができても、私がいいというまでは増産はしないでくれ、ということです。
増産すると、増産による利益なのか、ギリギリにしぼった線で利益がでてきたのかがはっきりしません。いままでやってきたものが高い材料だったのかどうか、部品の在庫は何日分が適当であるのかというような基礎を判定できない。一定の数量で生産を抑えておけば、その点が明らかになるだろう。だから、営業がいくら製品を欲しがっても、お客がどんなに欲しいといっても、増産はまかりならんといった。…
(引用終わり)
自分の生業は省エネ・サービスで、今迄に経験してきた現場を見ると、多くのところがエネルギーの無駄がジャブジャブ。
でも国の政策は、省エネ設備導入への支援が主体。
建築の省エネをやっている方から、建物の断熱の重要性を勉強させてもらっているのですが、これも同じで断熱の悪い建物のままで省エネ型空調機を導入しても虚しいと思います。
<断熱の悪い建物のままで省エネ型空調機を導入するイメージ>(出展不明)
藤沢武夫さんの言葉を読んで、先ずは、無駄を削減し、無駄の発生する原因を除去した上で、最後に省エネ設備の導入するのが本筋と思いました。
国の施策は省エネ設備導入を主体として進めていますが、モノを流通させることでの「経済刺激策」の意味も大きいのでしょうから必ずしも否定するものではないでしょうが、温暖化対策や資源の節約の目的に対しては、もう少し考える必要があるのではないかと思いました。
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