株式会社エナジー311は「エネルギーの見える化」機器の貸出しで、お客さまと共にエネルギーの無駄を発掘、削減を実現する省エネルギー・サービス会社です。

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【起業の原点】電力を巡る「支配と依存」への憤り

【起業の原点】電力を巡る「支配と依存」への憤り

「君のビジネスは、原発メーカーの下請け企業などもお客様の対象としているし、政府の事業に参画したりもするのだから、FBなどでの原発批判や政府批判などは、注意した方がいいよ。」と、友人がアドバイスをくれます。

わたしを心配してのアドバイスで、本当に有り難いことです。

 

わたしが、起業しようと考えたキッカケは、会社名にも表れているように、2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故にあります。

この事故に対しての政府や電力会社による欺瞞や隠蔽などでの不条理、電力需給を巡る電力会社の「支配」構造が浮き彫りとなり、そのことに対する憤りを抑えることができませんでした。

他方で、私たち国民は、電気は来て当たり前、誰かが作って届けてくれるという「依存」の姿勢でした。

この電力を巡る「支配と依存」の関係を解決したいと思いました。

社起大修了発表1

 

そうした中、固定価格買い取り制度(FIT)が立ち上がり、多くの方々が再生可能エネルギー(特に太陽光)に着手し始めました。

社起大修了発表2

 

これらの動きは、電力需給における電力会社の一極支配を崩し、エネルギー・デモクラシーに繋がってゆきますが、わたしの心には、少しばかりの引っ掛かりがありました。

それは、FITを手掛ける方々の多くに、「FITで儲かるからやる」という姿勢を感じたからです。(勿論、そればかりではない方々もいらっしゃいます。)

それでは、お金に支配されお金に依存した精神の延長線上にあって、真の「依存から自律」へのパラダイムシフトはできないのではないか?との引っ掛かりが心に残りました。(FITで普及させることで機器の価格が低下し普及が加速するでしょう。しかし、それによって「依存から自律」へと人の心が変わり、社会が成熟することに繋がるのだろうか?という疑問があるのです)

エネルギー・デモクラシーに微力でも貢献したい、でも、既に多くの方々が着手していて、自分の心の中に引っ掛かりのある再生可能エネルギーではなく、自分にできることは何だ?と、問うた時、「ネガワット」という言葉と出会いました。

「ネガワット」は、需要者側が今まで無駄に使っていた電力を削減することによって創出される電力を言い、発電所から供給される電力(ポジティブなワット)に対して、逆方向(ネガ)からの供給と言う意味で「ネガワット」と称されています。

今まで20年間、自分がやってきた省エネの技術を活かして、地球温暖化防止に、そして、少しでもエネルギー・デモクラシーのお役に立ちたいとの思いを持って、「株式会社エナジー311」を設立致しました。

社起大修了発表4

 

そのような原点があるので、友人からの「ビジネスに不利益になるから」とのアドバイスには、本当に有り難いと感じているのですが、エネルギー・デモクラシー、そして、デモクラシーにとって問題だと感じることに対して「自社益に不利になるから」と口をつぐむのは、元々の原点から逸れることでありますので、自分の意見を発信し続けている次第であります。

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